不妊治療を行うカップルでも、セックスの数が多いほうが妊娠率が高い!
さすがに毎日とまではいきませんが、ストレスのない範囲で週に2回程度のセックスが良いのかもしれません。
セックス中は女性ホルモンも男性ホルモンも高まり、ホルモンバランスを見直すには重要な時間といえます。
不妊治療は不妊治療として、セックスはセックスとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
しかし、不妊治療経験者としての意見ですが、タイミングを取るのはとても大変でした。
他人が言うのは簡単ですが、実際にするのは大変です。
何が大変かって・・・いろいろ大変なんです。
しかも年齢が上がれば上がるほど大変なんです。
中学生だったらいくらでもできるのに・・・って思います。
男性と女性の「性欲」の話があります。
男性は10代、20代、50代に性欲が強く、女性は30代、40代に性欲が強いといいます。
実際、男性としての意見では、50代ではないので不明ですが、10代、20代は強く、30代、40代は確かに弱い・・・と納得してしまいます。
女性に至っては、25歳頃から32歳頃が妊娠の適齢期であることと、そろそろ月経に変化が起こりやすいのが40代いうこともあり、性欲が高まるのは自然な流れだと思います。
30代、40代の男性は、仕事のほうへやる気が向いてしまうため、性欲どころではないという意見があります。
年齢的に中間管理職であったり、日々の生活中に抱えるものが多くなってきて、疲れ果て、セックスレスになるという話もあります。
そう・・・原因はストレスと疲労の可能性が高いのです。
当院も妊活中のセックスについては実践することをお勧めしますが、それがかえって夫婦の歪を生んでしまっては意味がありません。
特に男性はメンタルが弱いです。
グイグイ来られると、萎えてしまいます。
とてもデリケートな生き物です。
女性からすれば、そんなことで悩んでいるの?って思ってしまうかもしれませんが、デリケートなんです。
面倒だとは思いますが、そんな配慮をしないと上手くタイミングが取れないことが増えてくるでしょう。
現在、男性の精子数がどんどん減ってきています。
精子数の基準値(みんなの平均値)も下がってきています。
エルサレム・ヘブライ大学の疫学者Hagai Levine博士は1973年から2011年までの間に実施された男性の精子データに関する約200近い研究結果を総合的に取りまとめて評価するといった過去最大規模の調査を行いました。
その結果、北アメリカ、ヨーロッパ全土、アジアの一部、オーストラリア、ニュージーランドにおいて、40歳未満の男性の精子数が著しく半減しているということを報告しています。
精子濃度で52.4%減少、総精子数で59.3%減少というのです。
単純に計算してみると、現在の基準値では精子濃度1600万個/mL以上、総精子数(精液中の総精子)4200万個です。
我々の親世代を含むそれ以前を比較してみましょう。
精子濃度1600万個/ml→3239万個/ml
総精子数4200万個→8791万個
単純に半分以下になっているというのです。
理由は多々あるかと思いますが、男性ホルモンが低くなっているというのは感じますね。
周りを見渡すと、たくましい男性が減っているようにも思えます。
毛深く、筋肉質で、ギラギラしている男性が少ないです。
今は毛の薄い、体の細い草食系男子が多くいますね。
きっと男性ホルモンが少ないのでしょう。
そうなると10代、20代の性欲も減り、妊娠からどんどん遠ざかってしまうでしょう。
ではどうしたらセックスの回数を増やすことができるのでしょうか?
バイアグラを飲む、マムシやすっぽんなどの滋養強壮のあるものを摂る、筋トレして男性ホルモンを増やす・・・。
正直、これが性欲につながればよいのですが、そう簡単な話ではありません。
セックスをするには男性の力がどうしても必要です。
しかし、男性の不妊治療は進んでいません。
特に勃起不全は精神的なものも含んでいるのでカウンセリングが精一杯です。
誰か、はやくインポテンツを改善できる治療を確立してください!!!と願うばかりです。
ちなみに以前は頻繁のセックスで精子の数が減ってしまうと考えられていましたが、毎日作られるので問題ありません。
精子の少ない人、運動率の悪い人は適度に射精したほうが精子の質がアップするという報告もあります。
5日以上の禁欲は精子に影響が出るそうですのでご注意ください。
何かございましたらご質問ください。
銀のすず